1986.9.26 月下秦琴コンサート

1986-9-26月下秦琴コンサート

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音は無限に存在する。

音は不思議だ。この世の中は音で満ちている。あるいは、音でできているといってもいいだろう。実際に聞こえる音―鳥のさえずりや雨音―に、やすらぎを感じたり、無限のイメージをふくらませたりするように、直接には聞こえない、しいていえば“この世の外の音”も、大切なものではないだろうか。“この世でまだ鳴ったことのない音”を作る。それは自分自身の歴史と生活スタイルを経た音を作りだすということに他ならない。

秦琴による表現

この今ではもうほとんど使われていない楽器との出会いは運命的であった。自分を最も表現できる楽器として独自の奏法を研究。爪で弾くことにより、繊細で透明感のある音色を引き出すことに成功。また生音だけではなく、数種のエフェクターを通すことにより、独特な新しい音を創りだした。その演奏は、主題となる短い旋律に装飾音を加えつつ即興で変化させていくもので、インド音楽やミニマル・ミュジックにも合い通じる。

音楽の別天地

音楽とは、聴く者をイマジネーションの世界に引き込み、別天地で遊ばせてくれるものであり、人と人、あるいは、人と神とをつなぐジョイントでさえあり得る。また、大気を無限に走る“気”とつながり、音にのせて外に回すアースのようなもの、といえるかもしれない。その意味でも、風景を変えてしまうほどの強い存在感を持つ音楽を作りたいと考えている。

◆公演データ

月下秦琴

会場
ラフォーレミュージアムエスパス(ラフォーレ原宿パートⅡB2F)
ゲスト
9月26日 甲斐逸朗
9月27日 YAS-KAZ、井野信義、甲斐逸朗
主催
ラフォーレ原宿
後援
ポリドールレコード
協賛
新星堂、オーマガトキ
制作
カンパゼーション