「渡辺邸」コンサート無事終りました。大修理の中のコンサートでした。150人は座れるかと思われる大座敷は畳も床板も全部剥がされていたので、そこに新たに板を張り敷物を敷いて客席を作り、また楽屋に使っていた部屋も同じ状態だったので別の所に特設の楽屋を作ったりと、この修理を請け負っている村上市の増田建設の皆さんの全面協力がありました。
コンサートの途中で 雨が降って来たので外の垂れ幕を急きょ下ろしたりと、渡辺さんや今さんはじめ事務局のスッタフの方はいつも大変です。お疲れ様でした。本当にありがとうございました。また来年も楽しみにしています。この様な状況の中ですので色々と困難なことも多いと思いますが、是非また来年もお会いしましょう。
今回もゲストは笙の豊さんです。今回は皆さん知っている曲を多く取り上げたのですが、私的には「宵待草」がなんとなく新鮮でしたね。私のCD『月の沙漠』では、「宵待草」も「荒城の月」も「月の沙漠」なども取り上げていますが、あらためて昭和13年に出された、高峰三枝子さんが歌う「宵待草」を聞いてみました。いやぁなんか新鮮でしたね。当然私はリアルタイムでは聞いていませんが、高峰三枝子さんが淡々と歌って、そしてこの昭和初期のサウンドがまた何とも言えずいいですねぇ。淡々と三拍子がねぇ。
最初は大正七年に作られたそうですが。作詞は勿論竹下夢二、作曲は多忠亮です。(敬称略)多忠亮氏は多家という豊さんと同じ笙を生業とする楽家の出の人ですが、洋楽に熱意を傾けバイオリニストとして大正期に活躍した人です。享年35才!若かったですねぇ。この「宵待草」は当時一世を風靡したそうです。
本番の写真がまだ届いてないので準備風景の写真を何枚か。
「渡辺邸」の五つの蔵 が全部見えます。
こんな風に畳も剥がされています。普段見ることのできない二階の部屋
二階の部屋から見た庭。左の部屋も畳がありません。
舞台の位置が少し違っていたので、皆喧々がくがく。真ん中のネクタイの人が事務局長の渡辺さんです。
バラバラの機材が徐々にセティングされていきます。
「書 」も付けられました。杉本雅静氏のすばらしい書です。
私の音チェックです。コンサートの前日に音チェックは済ませます。
豊さんの音チェックです。
準備の日、夜も更けて照明が入りました。
静かに明日の本番を待ちます。
左が音響のアムテックの滝口さん。右がスタッフといつもちょっとした照明をしてくれる福田君。おつかれさまでした。いつも困難な状況の中で一生懸命仕事してくれてありがとうございます。滝口さんが来てくれると私は安心して音作りを任せられます。私の仕事はいつもたいへんだよねぇ。福田君もいつも私の機材を背中に担いで走ってくれて、マラソンで、んな訳ないよ〜車でです、です。感謝!ありがとう! またまた次の仕事に向けてがんばろう!10月には久しぶりに東京でライブをやるぞ〜。
その前に7月はフジTVのアナウンサーの人達との“語り セッション”、伊豆高原「花吹雪」コンサート、中野「シルクラブ」コンサート、コタンライブ等がんばって行きます。老体にむちうって〜。けっこう大変。
ところで『宵待草』をはじめ大正、昭和の音源が聞けるサイトがあります。この音が懐かしいと思われる方は戦前を生きて来た方と思いますが、なかなか興味深いサイトです。以下をクリックして下さい。YouTubeに行きます。