- 2011年4月10日 14:16
今日(4月10日)の14時ごろから、NHKでいい番組やってました。後で新聞を見たら、「NHKアーカイブス、宮沢賢治 “東北の魂” 復興への願いを込めて・・・」という番組名でした。
盛岡市在住の小説家の高橋克彦さんとNHKアナウンサーの桜井洋子さんの対談形式で、20年程前のNHKの番組を挟みながら、宮沢賢治の詩についての話しでした。高橋克彦さんがいい解説をしてみえましたね。宮沢賢治の心の優しさ、東北の人びとの心の話しでした。「花巻農学校精神歌」の一節、「太陽系ハ マヒルナリ」の言葉に感動した話しは興味深かったですよ。一つの田畑から、眼差しがずーっと俯瞰していき、東北の大地になり、日本になり、地球になり、太陽系になってゆく、まさに仏を感じる、そんなことを言っていました。なるほど!「太陽系ハ マヒルナリ」か!
最後に、「雨にも負けず・・・」が取り上げられていましたが、ふと、この詩はまさに菩薩を云っているのではないか、と思いました。自らを犠牲にして、衆生のために活動をする、そんな菩薩行のことではないかと。
そういえば、この災害には菩薩行している人がいっぱいいますね、日本人の心の中にいつも菩薩はいるんですね。まさに菩薩は一人の姿ではなく、心の一つのありようです、一人一人がその心の中に必ず宿していると、僕は思っています。
僕も音楽家として、そんな心の音が出せたらいいなぁ、と思ってます。まぁ、いやになるほど未熟ですが・・・。
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