秋の宮内庁の雅楽公演に行ってきました

  • 2011年10月23日 11:09

昨年の秋の公演以来、一年振りとなる秋の宮内庁の雅楽公演に行ってきました。雅楽公演は、休憩をはさんで「管絃」と「舞楽」が催されますが、その「管絃」の今回の調子は「黄鐘調」でした。「黄鐘調」は所謂「羽調式」という音階で、西洋的に云うならば「イ短調」のような感じです。中国の音階は西洋的なものとは少し異なっているので、「羽調式」は短音階ではありませんが、みじかな音楽としては「柴の折戸(江戸の子守唄)」の調子ですね。

当日の曲目は、所謂、音合わせ的な「黄鐘調 音取り」から始まり「喜春楽破(きしゅんらくのは)」「拾翠楽(じっすいらく)」でしたが、この「黄鐘調」の少しもの淋しい音を聞いていると、「管絃」雅楽といえども、何故か鎮魂の音楽に聞こえたのは、僕だけでしょうか。「喜春楽破(きしゅんらくのは)」は、プログラムにはこのように書かれていました。「・・・・今回はリズムを強調した舞楽吹ではなく、琵琶、箏の入ったゆったりとした管絃吹で演奏します・・・」

おそらく、震災で亡くなった多くの人達への「魂鎮め」の祈り、また残された人達への心の鎮めの願いがこめられた演奏だったような気がします。「雅楽」はやはり、鎮魂の音楽でもあるんでしょうね。宮中では当然先祖の霊を祀る時に演奏されるのですから。

小雨降る「北桔橋門きたはねばしもん)」。着物の人もみえました。

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皇居内の楽部の建物です。今となっては、古めかしい感じですが、建築当時はずいぶんモダンな感じだったんでしょうね。いつも開場前から多くの人が並んで待っています。

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今回は、先日亡くなった、「ボニージャックス」の大町さんの奥さんとご一緒でした。開場前のかなり早くから並んだので、入場した時は人もまばらで、僕たちは二回の正面の二列目の席に陣取りました。

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もう満席になり、楽器も運ばれ、いよいよ開演です。演奏の写真はもちろん撮れません。

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そんな鎮魂の思いを心に感じながら、曇天の皇居を後にしました。

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豊さん、おつかれさまでした。楽部の皆様おつかれさまでした。こんど豊さんに会ったらそんな話しを聞いてみましょう。11月18日の「府中の森芸術劇場」ふるさとホールのコンサート、よろしくおねがいします。ばんがりましょう!!

11月18日(金)「府中の森芸術劇場」ふるさとホール、深草アキコンサート「月下秦琴」 http://akifukakusa.com/2011/09/1118.html

 そういえば、来年3月に「府中の森芸術劇場」ドリームホールで、宮内庁の雅楽公演の催しがありますね。

 

 

 

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