- 2012年3月15日 20:45
震災から一年過ぎました。震災に遭われた方、身内を亡くされた方、いまなお原発事故で苦しんでいられる方、それらの人達は、おそらく、僕達とはまったく異なる時間のなかでこの一年を過ごされて来たかと思います。二倍にも三倍にも長く感じられていることでしょう。復興のかけ声は高らかに聞こえますが、身内を亡くされた方や原発事故で身動きが取れない方々の心は決して一年位で癒えることはありません。今尚、三千数百人の人達が行方不明のままです。その人達のことを忘れることは出来ません。原発もまだまだ油断はなりません。東京では相変らずテレビからヒステリックな笑い声が絶えませんが、現在も震災の真っ最中であることを忘れてはなりません。
僕にとっては、この一年間に、いろいろコンサートがあったり、二つのCDの再発があったりと、思えば忙しく過ぎて行きましたが、ふと振り返るとそれらのことが幻のように消えて、僕の心は一年前の震災の時の心の負い目を背負ったままなのです。一年経ったと感じることが出来ないのです。
ともあれ、時は止まることなく過ぎて行きます。天にまかせ、託された仕事を一つ一つ、懸命取り組んで行きましょう、それしか僕の道はありません。
今年の秋には久しぶりの新譜CDのレコーディングです。発売は順調に行けば来年の三月になる予定です。それに目指して今はレコーディングスタジオを決めるため、いろいろなスタジオを見て回っています。スタジオを決めるのもまた楽しいものです。随分前ですが、僕の好きなバンドの一つ、「ザ・バンド」というアメリカのグループのドキュメント映画を見たことがあります。その中で、レコーディングのために、彼ら自身でスタジオを探しているシーンがあったのですが、スタジオ探しからはじめている彼らを見て、素敵だなぁ、なんて思ったことを思い出しています。
そのスタジオ探しの様子も随時お知らせして行きましょう。
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