かなり古い「秦琴」が手に入りました

  • 2012年6月13日 21:46

かなり古い「秦琴」が手に入りました。年代は大正から昭和初期位かなぁ? ちょっとはっきりしませんが、戦後のものではないような気がします。写真では判りませんが、梅花形の胴体は僕の「秦琴」より一回り小さい感じです。

「秦琴」は今まで、ちょっと古いものからいろいろ見ていますが、ほとんど魅力を感じませんでした。しかしこの「秦琴」は一目見ただけで、風情がありましたね。

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胴の腹板はやはり桐で、かなり古びています。全体枯れきっている感じで、すごく軽いです。きゃしゃな作りで、あまり太い糸で強く張れませんが、そのぶん、優しく枯れた音がしてなかなかおもしろいです。今の「秦琴」とは一味違った表現ができそうです。柱(フレット)は12個付いていますが、半音間隔ではないです。いわゆる、一オクターブを七平均律にしたような、云わば、ミとファ、それにシとドの柱の間隔が少し大きい感じです。

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軫(しん)、もしくは転手(てんじゅ)要するに絃巻ですが、後から付けたような感じで、すこし新しいもののように思えます。ただものすごく軽く、馴染んでいるので、元から付いていたものかも知れません。蓋板(がいばん)、三味線で云えば天神の部分がとれているので、丸い紫檀の板に古い玉(ぎょく)を張り、付け直します。

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どのような表現が出来るのか、ちょっと楽しみです。少しずつ様子を見ながら直してゆくのですが、修理が完全に出来るのが待ちどうしいですね。

 

 

 

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