- 2015年9月12日 13:54
鬼怒川の氾濫によって取り残された人々が、自衛隊や消防隊、海上保安庁の人達によってを救助される映像を、みなさんもドキドキしながら胸を熱くして見られ たと思いますが、私は56年前の出来事を思い出してしまいました。昭和34年に三重、愛知を襲った「伊勢湾台風(いせわんたいふう」です。犠牲者 5,098人、負傷者38,921人(Wikipedia)、私が10才のとき、夜半に上陸した台風第15号。突然回りから「水が出たぞー、水が出た ぞー」と、叫ぶ声が聞こえてきました。母は一才の妹を背負い、おばさんが6才の妹を抱え、家の外に飛び出ました。真っ暗な闇の中を10才の私は胸まで水に つかりながら高台のほうに逃げました。なんとか全員助かりましたが、私達の町よりもっと被害がひどかった町には、一家全滅のしるしがある家が幾つもありま した。現在は随分各地の堤防も強化されましたがそれでもこのような被害が起きてしまいます。自然の威力は計り知れず、私達人間の手では到底完全には制御出 来ません。亡くなられた方のご冥福を祈るしかありません。
「伊勢湾台風」の写真。写真はこちらのサイトからです。(毎日新聞社カメラマン撮影)
http://www.d1.dion.ne.jp/~kwx/index.htm
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