古琴奏者の袁中平氏演奏の『長亭怨慢』

  • 2016年10月 4日 11:50

古琴(Guqin )奏者の袁中平氏(Yuan Jung-ping)演奏の『長亭怨慢』。『長亭怨慢』は、このビデオでは「Lament of Departure」と訳され、挽歌ともいうべき曲想で、南宋を代表する詩人、作曲家であった「姜夔(きょうき)」(1155年生〜1221年没)の作。

姜夔は白石道人(はくせきどうじん)と号し、現在、詞84首を収録する『白石道人歌曲』が残されているが、そのうち詞17首に楽譜がついていて、今では五線譜にもなっている(鄭孟津氏と明木茂夫氏の論文)。
所々に半音が使われている不思議な曲調が多く、ずいぶん前に始めて聞いたとき、今までに聞いていた中国の音楽とは異なる不思議な曲想に感動して涙が出そうになったのを思い出す。いつか私も演奏してみたい。

 

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