宇宙船「かぼちゃ号」、操縦士は能島芳史氏

  • 2017年12月 2日 01:36

人生の暗闇に現れては消え、消えては現れる宇宙船「かぼちゃ号」、操縦士は能島芳史氏。彼の久しぶりの東京・京橋「アートスペース キムラ ASK」での個展が終った。

ちょっと大仰に始まりましたが、東京で活躍している金沢美術工芸大学出身の美術家グループと知り合ってもう久しい。この不思議なカボチャの宇宙船を描いて いる能島芳史(のじまよしふみ)氏も金沢美術工芸大学出身の美術家の一人で、歳は私より一つ上なので来年に70才になろうとしている。フランドル派の美術に傾倒し、徐々に自分の絵画を創り上げて行った。現在は故郷の富山市にもどり地元で活躍しているが、私は富山市での彼の個展で秦琴のコンサートをしたことがある。

暗闇に輝いているような感じもするけれど、すべて油絵具で描かれているそうだ。キャンパスに描いているのではなく、板に、白い素材を塗っては削り、塗っては削りを繰り返しながら一ヶ月程をかけて下地を作る、そして500年程前の油と同じような油を独自に作り、それに油絵具を溶かして、特殊な方法を用いて描 いているそうだ。

彼の台所の片隅で朽ちていった「小菊南瓜(こぎくかぼちゃ)が、まさしく人生の暗闇に輝く「宇宙船カボチャ号」に変質した。

最後の写真は、2013年に石川県立美術館が主催した「能島芳史展ー15世紀フランドル絵画からの展開ー」から。

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