十年一昔というけれど決して昔にはならない。

  • 2020年3月11日 12:02

何年の何月何日に何をしていたかを聞かれてスラスラ云える人はほとんどいない。しかし9年前の3月11日の3時ごろに何処にいて何をしていたかが脳裏に刻まれている人は多い。

僕は吉祥寺にいた。スイス人のデザイナーに会いに行くために井の頭線に乗るところだった。改札手前の階段を上ろうとしたら突然揺れて天井や壁がガシャガシャと鳴り、悲鳴が聞こえた。しばらくすると揺れもとまって、僕はのんきなもんで、さて電車に乗ろうかなんて思ったけれど、当然電車は止まっていて、直前に吉祥寺で別行動になった奥さんから携帯に連絡があり、なんで心配の連絡をしてくれないの、と怒っていた。

ま、その時はそんなに大げさに考えていなかったし、で、奥さんと合流して帰宅難民さながらのバスで乗り継いで武蔵小金井にもどり、その後は承知の通り津波と原発事故で騒然となった。

その年にリイッシューCD「星の大地」が発売された。

http://akifukakusa.com/2011/10/hoshinodaichi-new.html

写真は業界向けに製作したデモDVD、上記のスイス人の女性デザイナーのデザイン、このジャケットデザインが気に入ってリイッシューCD「星の大地」もお願いした。彼女一家はその後しばらくして日本を離れた、原発事故の放射能が怖かったらしい。

十年一昔というけれど決して昔にはならない。

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