絹絃の話

はじめに

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楽器にとって絃というものは非常に重要なもので、各楽器の音色の違いに大きく関わってくる。音楽そのもの以前に音色自体を楽しめる私たち日本人にとって、取りも直さず日本の音楽家にとっては、絃に就いての関心を見過ごすわけにはいかない。私は秦琴の音楽を創り出すにあたり、絹絃にこだわった。絹絃独特の口では言い表せないザラリとした音色は今でも飽きることはない。毎日、毎日食べても飽きないみそ汁の様でもあるけれど、時には私の音響装置を通して、包み込まれる様な音の中で、何時間ものめり込んで弾くときもある。しかしその音色自体に飽きることはない。そんな絹絃のことを少し調べてみたので数回に分けて書いてみたいと思う。

その一【古代中国の絹弦の事情について】

その二【楽器の絃にまつわる話し、一回目】

養蚕の為の桑の葉を摘む女性達

養蚕の為の桑の葉を摘む女性達   甘粛人民美術出版社『嘉峪関酒泉魏晋十六墓壁画』