チョット遅れましたが11月のライブの報告を少し。演劇倶楽部「座」の“語り”との共演も楽しく終わりました。壤春彦氏率いる「座」との縁は已に10年程になります。壤春彦氏自身は蜷川演出の演劇に常連の様に登場している名うての名役者ですが、今は演出の方が多いそうです。彼が立ち上げた「座」は様々な小説等を脚本化せずそのまま朗読し、それにあわせて劇をするという公演をしています。「詠み芝居」といいます。最初の取り組みが上田秋成の『雨月物語』でしたが、人の出会いの縁あって 最初から生演奏で参加しました。秦琴の音がこの不思議な物語によく合いました。それ以来『雨月物語』の再演や、泉鏡花『高野聖』等いつも生演奏で参加しています。
「座」の公演は私に限らずすべて生演奏で行われている訳ですが、やっぱり生演奏の方が演ずる方も見ている方も面白いですね。
今回の出し物は中国、清の時代に蒲松齢に依って書かれた『聊齋志異』の内からの四編でしたが、これもまた不思議な物語ばかりで、中国ということもあってなんとなく秦琴によく合いましたね。公演当日の写真が無いのが残念ですがホールと違ってこじんまりしたライブハウスは満員盛況でした。
次回は来年になりますが、五月に東京・恵比寿のテアトルエコーという劇場で太宰治の『お伽草紙』で一緒します。これもまた楽しみなところです。
壤さんと。聖路加レジデンスにて photo by 福田君
11月の四谷コタンのライブは私にとっては筑紫さんの追悼ライブのようなものでした。そういえば筑紫さんはコタンにも来てくれました。もう随分前のことです。ここコタンでは 色々な人との出会いと別れがありました。自称「秦琴を聞く会」の会長の八木義之介氏、自称「秦琴を聞く会」の副会長の湯浅啓之亮氏、彼らもまた已に旅立ってしまいましたが、わたしはまだもう少しコタンで演奏して行くつもりです。二ヶ月に一度はパーカッションのいつろう君はじめ皆の元気な顔がみられるし。
八木さんや湯浅さんのことはいずれ機会があれ書きます。八木さんは画家だったので絵もいつか御見せしましょう。
音チェック風景 photo by 福田君