陽明文庫所蔵「五絃譜」より『惜々塩』

  • 2016年2月27日 23:07

2006年発売の、DVD『妙音希聲』於:南青山マンダラ、からのビデオですが、曲が興味深いので編集してみました。皆さん、「正倉院」御物の「五絃琵琶」をご存知ですか。インドで生まれ、シルクロードの亀茲(きじ)国」を経由して5世紀後半ごろ中国にもたらされた楽器です。現在では「正倉院」の「五絃琵琶」は世界中で唯一の楽器なのです。明治時代に修理されたとはいえ、1300年ほどの昔の楽器とは思えない美しい楽器です。そしてその譜面である「五絃譜」が京都の陽明文庫に残されています。もちろん文字譜ですが、音楽学者であった故・林謙三氏が解読され公開されています。解読とは云え、音の高さだけで、それぞれの音符の長さが不明です。そのような譜の中から『惜々塩』という曲を私風にちょっとモダンにアレンジしましたが、それでもところどころのメロディーは充分エキゾチックな曲です。
「笙」の豊(ぶんの)さんは、、千年来天皇に仕えた宮内庁の楽家の一人で、宮中の儀式では「笙」と「琵琶」を担当しています。国賓の晩餐会ではバイオリンも担当していますよ。CD『満月の滑空』でも一曲「笙」を入れてもらいました。

「正倉院」展に「五絃琵琶」を見に行った時のブログ。写真があります。
http://akifukakusa.com/blog2/2010/11/post-3.html
「五絃琵琶」の大体のことはこちらから
http://akifukakusa.com/blog2/2010/11/post-4.html

 ちなみに、DVD『妙音希聲』はこちら。
http://akifukakusa.com/2009/07/myouonkisei-dvd.html

陽明叢書「古楽古歌謡集」より

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『惜々塩』陽明文庫所蔵「五絃譜」より

 

 

 

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