- 2017年10月27日 12:20
2017年10月5日、東中野「ポレポレ座」山本由也氏人形ライブビデオ。人形「月乙女(つきおとめ)」と曲『残日、あるいは追憶として』。私の友人の死によせて作った曲。
中学の時一番親しかった友人。高校は違ったが一緒にバンド(当時はいわゆるエレキバンドだね)を組んで練習に明け暮れた。そこらの大学バンドより上手かったのでよく大学のダンスパーティーに演奏を頼まれ、女子大のお姉さんにからかわれたりしたのも懐かしい思いでになっている。彼は地元の愛知で就職したが子供の目の治療でよく上京して来た。最後に彼に会ったのもそんな子供の目の治療で上京して来た時だったけれど、子供が自立しない間に癌で死んだ。まだお墓参りにも行けていない。
そんな歌の曲の中で「月乙女」の人形が舞います。
----『残日、あるいは追憶として』------
行く舟はまだ来ず
空は夕焼けに染まり レンゲ畑の上を雲が行く
行く舟はまだ来ず
空にオリオンは傾き 金星は木蓮の向こう
赤い鉄橋の下に川は流れて その川の向こうに君の家はあった
早くして風に消えた 幼友達の君の墓は知らない
今日もまた一日は 浅い眠りではじまる
今日もまた一日は 浅い眠りではじまる
行く舟はまだ来ず
空は雲一つなく 風は川のようだね
行く舟はまだ来ず
空に月は一つ 星はいつ出るのか
夜は静かに帳おろして
まだ明けぬ闇のなか 息を潜めて耳を澄ませば
風の彼方に 君は死を行きて
僕は静かに夢から醒める
君は死を行きて 僕は静かに夢から醒める