『緊那羅』、「 LIVE ARCHIVES Vol.1 1989-1994 」より

  • 2020年3月24日 13:05

深草アキ『緊那羅・KINNARA』in 桂林 、「深草アキ、LIVE ARCHIVES Vol.1 1989-1994 」より

秦琴:深草アキ 打楽器:甲斐いつろう

ー 「緊那羅・KINNARA」 ー

題名の「緊那羅(きんなら)」は、仏教の八部衆の一人で音楽神といわれています。『大樹緊那羅所問経』(一)に、香山(こうせん)の大樹緊那羅が釈迦仏の前で8万4千の音楽を演奏し、摩訶迦葉がその妙なる調べに本来の気性や威儀を忘れて立ち上がって踊った、という故事があります(Wikipedia)。

仏教の八部衆の中ではもう一人、音楽神として摩睺羅伽(まごらが)がいます。京都の三十三間堂にある二十八部衆の中には緊那羅も摩睺羅伽もいて、緊那羅は腰鼓(ようこ)を摩睺羅伽は不思議な弦楽器を持っています。琵琶のようですが琵琶ではありません。一度実際に見たことがありますが鎌倉時代の作だそうです。中国敦煌の壁画に似たような弦が五本の弦楽器が描かれていています。恐らく三十三間堂の摩睺羅伽(まごらが)像が鎌倉時代に作られたとき、作者がこの敦煌の壁画をなにかで見た可能性がありそうですが謎ですね。

三十三間堂・「蓮華王院(れんげおういん)」の緊那羅(きんなら)像

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三十三間堂・「蓮華王院(れんげおういん)」の摩睺羅伽(まごらが)像

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敦煌・莫高窟第220窟北壁,唐王朝(618-907)の壁画

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