- 2020年5月29日 18:50
昨今の状況とまったく関係ないけれど、「野火」のフルバージョンを見た。
『野火(のび)』は大岡昇平の小説ですよね。2015年製作の塚本晋也監督の映画もあるけれど、このフルビデオは1959年に市川崑監督で映画化されたもの、出演:船越英二、ミッキーカーチス、滝沢修。
僕は小説も読んでいないけれど、Wikipedia のあらすじの最後に、「・・・ついに、「この世は神の怒りの跡にすぎない」と断じることに追い込まれた田村は、狂人と化していく。」コロナ解除の夜なべに。
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「あらすじ」(Wikipedia)
太平洋戦争末期、日本の劣勢が固まりつつある中での、フィリピン戦線でのレイテ島が舞台である。 主人公の田村は肺病のために部隊を追われ、野戦病院からは食糧不足のために入院を拒否される。現地のフィリピン人は既に日本軍を抗戦相手と見なしていた。この状況下、米軍の砲撃によって陣地は崩壊し、全ての他者から排せられた田村は、熱帯の山野へと飢えの迷走を始める。 律しがたい生への執着と絶対的な孤独の中で、田村にはかつて棄てた神への関心が再び芽生える。しかし彼が目の当たりにする、自己の孤独、殺人、人肉食への欲求、そして同胞を狩って生き延びようとするかつての戦友達という現実は、ことごとく彼の望みを絶ち切る。 ついに、「この世は神の怒りの跡にすぎない」と断じることに追い込まれた田村は、狂人と化していく。
ー 『野火(のび)』市川崑監督、1959年 ー
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