オリンピック狂想曲はこの頃から始まった

ときどき、夜、暖かい布団に潜り込めるだけでもあり難く感謝したりすることがあるけれど、私の前世の一人に、放浪のあげく布団で寝れなかったのがいるのかな、なんて思ったりすることがありますよ。

そんな前世話しはさておいても、いまのこの日本に於いてですら布団で寝ることが出来ない人が大勢いる。少なくとも、この寒空の下、日本に暮らしているすべての人々が暖かい布団で眠れるようにするのが、政治の最低のつとめであろうよ。政治の基本のつとめであろうよ。来たり来るオリンピックの施設建設に数千億円、オリンピック全体では兆単位のお金がかかるらしい。そんなお金があるのだったら、この寒空に震えている人々を救うのはいとも簡単なことだろう。本気で取り組めばこんなことは簡単なことだろう。

政治家の目線はどこにあるのだろう、自ら作り出した幻想の虚空を見つめることなく、しっかりと底辺に足をふんばり、そこから政治家としての夢を紡いでくれないものか。

『月の沙漠即興』　1月26日の「コタン」ライブ
秦琴：深草アキ   鳴り物：甲斐いつろう　recorded by iphone6