この時期、美しい春繭から邦楽器用の糸取りが始まります

  • 2021年6月15日 00:34

この時期、美しい春繭から邦楽器用の糸取りが始まります。

中国での養蚕はすでに3千数百年近く前の殷代後期から始まっていたようです。郭沫若(かくまつじゃく)氏に言わせれば春秋初年頃に現れた中国最古の弦楽器とされる「琴(きん)」「瑟(しつ)」の類、それらに用いられた絹糸弦の下地はすっかり出来ていました。

中国での養蚕はすでに殷代後期から始まっていますが、日本に養蚕を広めたのは、応神14年に朝鮮の百済から帰化し秦始皇帝の後裔と称した弓月君と彼が率いて来た127県の民達であったと、『新撰姓氏録』に記されています。

こちらは『繭之水音』(CD 満月の滑空より)Youtube
https://youtu.be/B-PXrn0Gnjs

応神14年は「日本書記」に依れば西暦284年なのですが実際は120年後の404年が定説らしい。彼らが養蚕し織った絹は天皇に貢納され、弓月君は波多公(はたのきみ)の姓(かばね)を賜り、後の秦氏の祖ということになります。(押目順郎「養蚕の起源と古代絹」)

写真は丸三ハシモト株式会社さんのサイトから引用しました。

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