スイスのBolex Paillard社によって1942年に製造販売された8mmカメラ「BOLEX L8」

  • 2022年11月15日 11:16

スイスのBolex Paillard社(ボレックスパイヤール)によって1942年に製造販売された8mmカメラ「BOLEX L8」。1942年から1954年まで製造されているが、シリアルナンバーからこの写真の個体は1952年の製造と判る。

ダブル8mmといわれる16mmフィルムを用いるのだけれど、フィルム入手、現像、ダブル8mm用の映写機、データー化などなどお金もかかり、いくらカメラの状態がよくてもその道の人でないとなかなか撮影に取り組めない。

最初に発売された1942年といえば第二次世界大戦真っ最中で、当時永世中立国のスイスといえどもその政治・外交は難しく、ドイツから逃れたユダヤ難民の入国を助けた、日本の杉原千畝さんのような人が、スイスでもいたんですね。
https://www.myswitzerland.com/ja/planning/about-switzerland/history-of-switzerland/world-war-ii/

そしてこの映画カメラのブランドである「BOLEX」を設計・製造し立ち上げたのがJacques Bogopolsky(ジャック ボゴポルスキー)と云う人で、1925年にウクライナのキーウで生まれているとか、今度のロシア・ウクライナ戦争でスイスは永世中立という外交政策を大きく転換しようとしているとか、こんな古いカメラ一つ調べていても現在との繋がりがいろいろ見えてくる。

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