- 2024年6月15日 17:33
再編集した「五つの転手」
転手(てんじゅ)とは糸巻きのこと。五つの転手は五絃琵琶の五つの糸巻きのこと。
中国568年、突厥の王女阿史那が北周の武帝に嫁ぎました。その時王女阿史那は「五弦琵琶」の名手であった亀茲人の蘇祇婆(そぎば)を連れて来朝しています。蘇祇婆が弾いていた「五弦琵琶」はインドから伝わり、シルクロードの都市国家・亀茲国で大いに流行り亀茲琵琶とも言われていました。亀茲国から中国北魏に伝わり隋・唐時代に流行しましたが琵琶のように伝承されず、正倉院に宝物として収蔵されている「五絃琵琶」は世界で唯一の楽器です。
またその蘇祇婆が中国に伝えた「七調五旦」という音楽理論は、遥か時を経て我が国の雅楽にもその面影を見ることが出来ます。「五つの転手」とはこの五絃琵琶の転手(糸巻き)のことです。
「五絃琵琶のこと」
http://akifukakusa.com/blog2/2010/11/post-4.html
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