- 2024年7月19日 09:50
『Elastic』再び。
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演奏なんてあとかたもなく消え行くものだから録音していたのは自分のためで音を残そうなんて全く考えていなかったけれど、残ったテープの中に音を閉じ込めてこんなにテープがありますと云っても意味がないし棺桶の中に入れてもらっても三途の川で聞けるわけでもない。
その時々の自分の音を表現しているだけでライブの音を今さら聞いてもらってもあんまり意味がないかもしれないけれど、その音色もそのフレージングも僕が死んでテープも捨てられてしまったら跡形もなくなり僕と一緒に消えてしまう音楽なので、CD以外にもこういう風に秦琴の音楽を表現していたことを知ってもらいたくて最近いろいろ昔の音源を発信している次第です。自己承認欲求でもあり承認欲求でもあるんでしょうね。
1991年1月 四谷コタンライブ with 甲斐いつろう、カセットテープ音源、40分ノンストップ、ひと時も緊張感が途切れていません、題名の『Elastic』は、「弾力のある、柔軟な、しなやかな、楽天的な、不幸があってもすぐ立ち直る、屈託のない、融通性のある」、というような意味ですね。40分聞くのはちょっと大変なので適当にElasticに聞いて下さい。
こちらはYoutubeです。
https://youtu.be/ZZCUeMjqJrA
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