ボニージャックスで40年活動されていた大町正人さんが、7月8日、肝臓の病で亡くなられました

  • 2011年9月21日 15:01

ボニージャックスで40年程活動されていた大町正人さんが、7月8日、肝臓の病で亡くなられました。そして先日「大町正人さんをしのぶ会」が開かれ、行ってきました。享年73歳、74歳にならんとする直前でした。

僕より一回り年上の大町正人さんとの縁は、15年以上前に遡ります。日本橋・浜町の「好文画廊」で開催された絵画の個展でのオープニングパーティーで演奏をご一緒しました。僕が最初に演奏し、その後でボニージャックスが歌われたのですが、その時ボニージャックスはマイクを用いてカラオケを流して歌う予定だったのを変更し、まったくのアカペラ、つまりマイクも使わず、カラオケのテープも使わず、四人のコーラスのみのパフォーマンスになりました。

その時のボニージャックスのハーモニーの美しさを再認識したのを覚えています。美しいハーモニーでした! そのとき大町さんに、「僕の奥さんが詩の朗読をしているのだけれど、ちょっと相談にのってほしい」と声をかけられ、奥さんのますみさんを紹介され、詩の朗読の会で数回演奏をしました。その後、大町正人さんとますみさんのコンサートを何度か見に行きました。

すでに病と闘っておられたのですが、3年程前のコンサートの感想を以前のブログに書きました。それをもう一度載せ、大町さんへの追悼に代えたいと思います。

2008年09月11日

* 先日大町さんご夫婦のコンサートに行ってきました

先日大町さんご夫婦のコンサートに行ってきました。横浜みなとみらい小ホールです。大町正人さんはボニージャックスのメンバーで40年余り活動をされ、今は奥さんのますみさんと一緒にコンサート活動をなさっています。病を患っていられると聞いていましたがお元気そうで本当になによりでした。私は、いつだったかもう憶えていない程以前に浜町の好文画廊という画廊で、私が秦琴を演奏しその後で ボニージャックスのすばらしいアカペラのハーモニーを聞かせてもらいました。そんな縁で奥さんのますみさんとは朗読に合わせて秦琴を演奏したり、また坂東 玉三郎公演「海神別荘」の音楽録音の時はハープ奏者の井上久美子さんを紹介していただいたりと色々お世話になりました。

アットホームなコンサートでした。私の知らない曲もありましたがどれもシンプルで良い曲ば かりでした。ステージの上から紹介されたときはビックリしてしまいましたが、コンサートの最後の曲の「レット、イット、ビ、ミー」という曲をお二人で歌われている時何故か目頭が熱くなってしまいました。大変アットホームなコンサートだったんですよ、そんなコンサートなのに、二人のお元気そうな姿を見ていたら涙がポロポロと出てきて、涙が出る程感激してた訳でもないんですよ、なのに・・・。

自分でも楽しく聞いていたのに、本当に自分でも良く判らないんだけれ ど・・。その時ふと、人は、人間は、っていうのかな、今日は星がきれいだなあ、風がすずしいね、月があかるいね、雨が気持ちいいねとか、花がきれいだねとか、それで十分な訳で、そう思えれば宗教も崇高な哲学もいらないんじゃないかと、そんなことが心にふと湧いてきました。アンコールの最後の曲「what's a wonderful world」のように、この世はなんとすばらしんだ! と思えば、そんな豊かな心になれば最早本当にそれで十分です。忘れていた心を思い出しました。

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大町さん、安らかにお眠り下さい。

私達、人間は

風が吹くように、太陽が昇るように、花が散るように、星が瞬くように、月があまねく照らすように、

この、地球に生まれてきたのだから。

 

 

 

 

 

 

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