あまりに懐かしい写真なので・・・

  • 2011年9月28日 12:25

本当に、懐かしい写真です。9月7日のCD『星の大地』に続いて、11月2日にCD『白鷺』が再発売になるのですが、この『白鷺』は22年程前の「姫路市制百年祭」に開催されたイベント、『玉三郎 in 姫路』のライブレコード版です。その時のイベントの様子の写真が、当時僕が所属していた事務所から送られてきました。あまりに懐かしかったので何枚か載せてみました。

姫路城の天守閣から見た「三の丸広場」、着々とステージ、客席の準備が進んでいます。

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姫路城の天守閣を借景にした、すばらしい場所でのイベントでした。黒い幕のところが巨大スクリーンになります。ここに四季折々の風景の映像が流れ、白鷺の写真が映し出されます。

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僕も音調整の準備に入ります。そよふく夏風の中、緊張しながらも準備は進みます。音楽は僕一人ですべてします。しかし、よく考えたら、こんな大きなイベントの音楽を一人で、しかも生演奏で、よくやり抜きました。秦琴の音が、夏の夜の姫路城に、四方八方に設えてあるスピーカーから響き渡りました。

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下の写真、左の人が、当日のレコーディングエンジニァの前田さん、当然、CD『白鷺』の録音エンジニァになります。『星の大地』も前田さんがレコーディングエンジニアでした。このイベントでは、レコーディングをする所は、正面の客席の上のほうに設えてあるので、僕の居る所より100メートル以上離れていました。そんな過酷な状況の中で前田さんは本当に良い音で録音してくれました。ありがとうございました。CD『白鷺』の再発売が楽しみですね。

右の人は、『星の大地』のプロデューサーでもあった谷川さんです。久しくお会いしていませんがお元気でしょうか。

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宵闇になり、お客さんも徐々に集まってきました。

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さぁ! いよいよ本番が始まります。夏の夜の、3日間のイベントの開始です。この時は、今でも覚えていますが、もの凄く緊張しました。始まったら後戻りはききませんから、糸が切れないように、チューニングが狂わないように、入り方を間違えないようにとか・・・・野外ですから何が起こるか判らないところがあります、突然風が吹くとか、湿気も大変気がかりでした。とにかく緊張しました。

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最初に僕の秦琴のソロの曲を演奏し、オリジナル曲の「桜の夢」を歌い、それから『白鷺・四季組曲』になります。あらかじめ東京で録音した音を織り混ぜながらの演奏です。秦琴ソロあり、シンセサイザーの音楽と一緒に演奏したりと、『白鷺・四季組曲』は進みます。左下にチョコンといるのが僕です。東京でのシンセサイザーの録音、アレンジは小久保隆氏に手伝ってもらいました。いい音で製作してくれました。

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スクリーンには美しい四季折々の映像が映し出され、その中に様々な白鷺の写真が挿入されて行きます。この写真では、斜めから撮っているのでスクリーンはちょっと小さくみえますが、いえいえ、こんな小さな感じではありません。実際にはもっと大きいですね。

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映像と音楽が終わり、そして、いよいよ玉三郎さんの登場です。寶山左衛門さん(当時は福原百之助と名乗ってみえました)とお弟子さんの福原徹さんの笛の演奏をバックに「鷺娘」が舞われました。さすがに坂東玉三郎さんです、登場する時から観客を引きつけていました。姫路城の天守閣がライトアップされ、すばらしい舞台でした。

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無事、三日間のイベントが終わり、皆で記念撮影です。玉三郎さんも僕も、それなりにやっぱり若いなぁ〜。右から二人目が私。

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一番左が私、僕はこんな若かったんだなぁ。でも、これで40歳だから結構若作りですね、もう、今は面影もありませんね。ああぁぁ〜。こんな写真載っけると、誤解されちゃうなぁ(笑)

控え室は寶山左衛門さんとご一緒でした。当時は福原百之助と名乗ってみえ、人間国宝になられて寶山左衛門を襲名されました。笛の話しを色々お聞きしました。懐かしい思い出です。残念にも昨年亡くなられました。もっとお付き合いがしたかったです。残念です !お弟子さんの福原徹さんは、いまも活躍されています。

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いやぁ、ほんとうに懐かしいです。いつの間にか20年以上の月日が流れ、僕も歳をとり、僕が創り出す音楽も変化して行きました。CD『白鷺』は、その時の "緊張感” と "思い” が凝縮されたすばらしいCDです。発売が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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