- 2012年4月17日 20:08
久しぶりの新譜を出すことになりました。昨年は「星の大地」と「白鷺」のリメイク版が出ましたが、新譜としては、4年程前に出した自主制作版の「AKI FUKAKUSA LIVE ARCHIVES」を除けば、ベスト版の「妙音希聲」以来10年振りになります。オーマガトキレコードから出ます。このオーマガトキレコードには、1986年の「秦琴」以来もう26年以上お世話になっています。思えば、社長さんはじめ社員のかたも全員顔ぶれが変わり、僕がなんとなく一番古株になってしまいました。
秦琴の音をレコーディングすることは、CD以外にも、演劇関係の音楽のためとか、ちょくちょくあったんですが、本格的に自分のCDのためのレコーディングは久しぶりです。一週間程スタジオに籠るので、スタジオの雰囲気はけっこう重要なんです。それでいまスタジオをいろいろ見学して下見をしているわけです。レコーディングスタジオは、大中小といろいろありますよ。用途によって使い分けるのですが、今回は秦琴の音を良く録音するために、すこし大きめのスタジオを使います。
下の写真は代々木にある、「ワンダーステイション」というスタジオです。以前は「もののけ姫」なんかの音楽を担当されていた、久石譲さんが運営していたこともありました。この機器は通称コンソールといって、これで色んな音を同時にまとめるのです。機器の種類は、まぁ定番のSSLというものです。
ここが、演奏する部屋ですね。回りにある小さい部屋を合わせて、92m平米程あります。ここでマイクを立てて音を拾い上の写真の コンソールに音を送るのです。
下の写真は、東麻布にある、「サウンドシティー」というスタジオです。
入り口を入ると、ちょっとしたロビー兼休憩所があります。
十分広いスタジオです。天上も高くて、いい感じで音も響いていました。
コンソールは同じく、SSLですね。
下の写真は、早稲田にある「アバコスタジオ」です。ここでは、NHKの「蔵」の音楽をレコーディングしました。思い出のあるスタジオです。演奏する所をブ―スと言いますが、ブースも十分広いです。
最後は、東銀座にある「音響ハウス」というスタジオです。老舗のスタジオですよ。思い起こせば、ファーイーストファミリーバンドのリミックスもここでしたんですよ。もう38年も前のことです。秦琴では井上鑑さん作曲のコマーシャル音楽をレコーディングしてます。これも随分前ですが、サントリーの「冴(さえ)」というビールのコマーシャルでした。木の雰囲気が温かい感じがして、いい感じのスタジオです。いまのところ第一候補かな??
こんな感じで、着々と秋のレコーディングに向けて進んでいます。いい音楽が出来上がるようにがんばりましょう!
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