震災から2年経ちました

  • 2013年3月10日 14:09

震災から2年経ちました。遅々として復旧・復興は進んでいないような感じですが、NHKの報道を見ていると、現地の皆さんにも多少笑顔が戻ってきているようです。しかし本音の所は、避難を余儀なくされ今なお戻れず、どこにもぶつけようのない悔しさや、いいようのない虚脱感、悲しさ、などは簡単に癒えるものではありません。

原発事故も、大江健三郎氏云うように「原発事故をなかったかのようにしようとする」ような力が働いているのか、9日の東京・明治公園での、15000人の脱原発の集会のニュースもマスコミにはあまり取り上げられなかったような気がします。もちろん、原発事故をなかったことにすることは絶対に出来ないですし、そんなことがまかり通るはずもありません。

9日の「東京新聞」のニュースです。

【社会】

【貫く脱原発 福島と共に 1万5000人集会】

脱原発を訴える集会に集まった大勢の参加者=9日、東京都新宿区の明治公園で、本社ヘリ「まなづる」から(河口貞史撮影)

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東日本大震災からあす二年を迎える。市民らが脱原発を訴えるイベントが九日、各地で開かれた。東京都新宿区の明治公園では「つながろうフクシマ! さようなら原発大行動」と題した集会があり、約一万五千人(主催者公表)が参加。ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが「私たちの思いは福島の人たちと共にある」などと訴えた。集会は、脱原発を目指して署名運動を続ける市民グループが主催。九日現在で約八百二十万人分の署名が集まったという。

壇上で大江さんは「東京電力福島第一原発事故をなかったかのようにしようとする人々と闘う」と決意を語った。作家の沢地久枝さんは「福島の事故を二度と繰り返さないために、私たちに何ができるか。一人一人が考えることが、世直しにつながる」と訴えた。

集会の最後、最近になって福島市から京都に避難した斎藤夕香さん(40)が「私たちは忘れられるんじゃないかと不安。原発事故は終わっていない。さらに状況が悪化していることを知ってほしい」と壇上から訴えると、会場から大きな拍手が湧き起こった。

集会後に参加者は会場周辺をデモ行進し、「原発やめろ」「子どもたちを被ばくから守れ」と声を上げた。

 

私達は震災も原発事故も決して忘れることはありません。震災も原発事故もなかったあの日に、何食わない顔で戻ってはなりません。ものごとを経済だけで考えてはならないですし、また原発が無かったら経済がおかしくなると云う意見を鵜呑みにすることも出来ません。もう一度でも、二度でも立ち止まって今まで起きたことを振り返ってみることも肝要です。少なからずの憤りと怒りを持って。

 

 

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