戦艦「武蔵」発見さる

  • 2015年3月 5日 18:27

1944年10月24日にレイテ沖海戦で沈んだ戦艦「武蔵」が、戦後70年の時を経て見つかりました。そのレイテ沖海戦で日本海軍は敗北し、それにともなってレイテ島に上陸したアメリカ軍と日本軍とは陸上戦闘で死闘をくりひろげ、大本営の無謀な作戦によって日本軍8万4千人あまりが犠牲になりました。犠牲者の多くは餓死者であったと云われています。もちろんアメリカ軍も3千4百人あまりの戦死者をだし、レイテ島をふくむフィリッピンの戦いでは1万4千人あまりが犠牲になっています。それにくらべ、日本軍はレイテ島をふくめてフィリッピンの戦いでは33万7千人あまりが犠牲になっています。
大岡昇平の『レイテ戦記』は、このレイテ島における死闘を、厖大な資料や多くのインタビューを取り、それらを紐解いて再構築したものです(wikipedia)。

戦後70年に突然発見されたことは、現在の繁栄を享受し先の大戦を忘れかかっている私達に何かを語りかけているような気がしてなりません。戦艦「武蔵」の無言の言葉に静かに耳を傾け、国や民族が総力をあげて殺しあう戦争の、悲しさ、恐ろしさ、愚かさ、をもう一度深く考える良い機会になればと思います。

前のブログにも書きましたが、「武蔵」が発見される数日前に、偶然にもこの曲が出来て歌ってゆこうかな、と思っています。まだ未完の部分もあるので、なんとか仕上げたいです。

http://akifukakusa.com/myfavorite/2012/09/lyric-2.html

「物語」ーLyrics

もうとっくに 日が落ちて 夕闇を人が行く

もうとっくに 鳥も帰り 静かにまた物語の幕があく


夏の夜の満月を 見上げるように

秋の枯れ葉に 耳を澄ますように

雪降る音を聞くように


時には 遥か南の海に眠る 幾百万の魂を 弔おう

時には 遥か大地に、森に眠る 幾百万の魂を 弔おう


そして 彼らの物語に もの言わぬ言葉に 静かに耳を傾けよう


あるいは母のために あるいは父のために あるいは天皇のために あるいは国のために 

あるいは愛する人のために あるいはこの山河のために

多くの人を殺し 多くの人が殺されたこの物語を

また 誰が演じるというのだ

底知れぬ恐怖と悲しみの物語を

また 誰が演じるというのだ


無声映画のように もの言わぬ彼らの言葉に 耳を傾け

そして時には 雪の中、小さな鈴を振るように 彼らを弔おう

そして時には 満月を映す海を静かに泳ぐように 彼らを弔おう

そして時には 雨の日 窓打つ音を聞きながら 愛する人を思うように


彼らを弔おう


あるいは母のために あるいは父のために あるいは天皇のために あるいは国のために 

あるいは愛する人のために あるいはこの山河のために

多くの人を殺し 多くの人が殺されたこの物語を

また 誰が演じるというのだ

底知れぬ恐怖と悲しみの物語を

また 誰が演じるというのだ


もうとっくに 日が落ちて 夕闇を人が行く

もうとっくに 鳥も帰り 静かにまた物語の幕があく


また、物語の幕が開く

 

 

 

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