今度は、鹿児島のゴッタン弾き語りの荒武タミのこと

  • 2015年11月 1日 23:16

鹿児島のゴッタン弾き語りの荒武タミは、先回投稿の里国隆より8年前の明治44年に生まれています。6歳で失明し、14歳から三味線をならい18歳 のころにはすでに師匠になっています。81歳で亡くなっていますが、ゴッタンを生業とした唯一の演奏家です。40年ほど前に発売されたレコードからインタ ビューと演奏を編集しました。

秦琴の胴体の腹板は桐ですが、ゴッタンは胴体も杉板で出来ている、いわゆる板三味線です。三味線より小振りな大きさの、とても素朴な楽器で、荒武さんは大 工さんに作ってもらっていたそうです。ただ三味線と違い荒武さんはバチを使わずおもに人差し指の爪で弾かれていました。つま弾きですが、聞いてもらうと判 るのですが、そうとう力一杯で弾いています。爪、割れなかったのかなぁ・・・。私が爪で弾いているのは荒武さんに影響されたというわけではないのですが、 とてもこういう演奏はできません。インタビューを聞いてもらうと判るのですが、楽器と心とが一体となっています。

 

 

 

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