- 2016年2月17日 18:06
アメリカ航空宇宙局(NASA)による宇宙探査、Voyager(ボイジャー)計画をご存知のかたも多いと思います。ボイジャー1号、2号はすでに太陽系を離れ、「地球の音 (The sounds of Earth) 」と題された銅板製のレコードを載せ、高度な知能を持つ地球外生命体に出会うべく、現在も遥か宇宙の彼方を航行中です。
そのVoyagerの様々な探査、観測、撮影のなかに「惑星の音」ともいうべきものが「NASA」から公開されています。もちろん惑星が音を発していると云うわけではなく、プラズマ波やイオンガスの振動などに特殊な周波を組み込んで人の可聴範囲の周波数に変換された音だそうですが・・・(実際の作業は私には判りません)。Voyagerが受信した惑星、衛星などの幾つかの音の中から、「Song of Earth」(地球の歌)と題された、地球の音です。
話しは変わりますが、最近、他国の文化や民族を誹謗中傷する言動が目立ちますね。他を誹謗中傷する時は、凡そ己の立脚している場所や精神に自信が無いときが多いものです。自己の文化に誇りを持っていれば、自ずと他国や他民族の文化にも敬意を払うことができるものです。愛国とか愛国心とか云っている人ほど、実はかえって自身の文化に自信や誇りをもっていないのではないかと思う程です。40年程前から様々な民族音楽を聞き始め、その先駆者である故・小泉文夫氏から無意識に学んだことは、世界中の様々な国や民族にはそれぞれ固有の文化があり、その文化を基盤とした音楽はどれも優劣がなく素晴らしいと云うことです。もちろん国や民族、文化そのものにも当然優劣はありません。
ましてや、この神秘的な音を聞きながら宇宙に浮かぶ「青い地球」を瞑想するとき、既に(すでに)生命そのものに優劣はない、そのことに気付かされるのです。いつの日にか、国境が無くなり、国が無くなり、民族の違いが無くなり、宗教の違いも無くなる、そんな日が来ることを願い、しばし地球のバイブレーシュンに耳を傾けられよ。
Nasa Voyager Space Sounds、「Song of Earth」
【 試聴:左の三角の「►」スタートボタンを押してください 】
iphoneの方はこちらから試聴して下さい。
https://soundcloud.com/aki-fukakusa/1-song-of-earth
写真は「NASA」のサイトからです。http://voyager.jpl.nasa.gov/
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