- 2018年5月 1日 12:48
秦琴を習うにはまず糸掛け、糸絞め、からはじめる。腹板に付いている、琵琶や阮咸だったら「覆手(フクジュ)」、月琴だと「半月」と云うところに写真のように糸を掛ける。これは見ただけでは判らない。糸を承絃(ショウゲン 乗絃、山口、とも云う)に乗せて、糸蔵(糸が巻いてあるところ)で糸を巻きためる。そして転手(テンジュ 糸まき)を回しながら糸を締める。これがなかなかやっかいで、ただ回すだけだとクルリと反転して上手く締められない、糸蔵に押し込むようにして回す。そのために親指や小指を糸蔵に引っ掛けながら押し回す。これが出来てはじめて曲に取りかかれる。
次はちょっと秦琴の糸について講釈を・・・
― 様々な楽器の糸掛け ―
中国、南音の琵琶
正倉院、「阮咸」
正倉院、五絃琵琶
正倉院、琵琶
- Newer: 作家、故・水上勉氏との写真
- Older: 「アクアソニック(Aqua Sonic)」の水の中の美しい楽器達