- 2018年11月30日 09:45
11月11日に、僕も会員である「東洋音楽学会」の第69回大会が大正大学で行われた。ベトナム山岳少数民族のゴング音楽についての講義があるというので久しぶりに朝早くから西巣鴨に出 かけた。発表したのは、同志社大学助教の柳沢英輔氏をはじめ櫻井直樹氏、桜井真樹子氏の三人で、機関誌『東洋音楽研究』に論文も発表している。ゴング音楽に用いる様々なゴングの音響学的な検証や、音階とメロディーなどの音楽的な考察も面白かったけれど、なにせ持ち時間が一時間なので噛み砕いて理解をする間もなく終わってしまった。
僕は発表者の柳沢さんをちょっと不思議な感じで知った。ネットで偶然に彼がベトナムで採録してきたゴングの音を見つけ、 そのゴングの音と一緒にライブでセッションをした。その曲をYou-Tubeにアップするときに初めて彼にメール連絡し了解をもらった。その後少しして、東洋音楽学会の会員に年一回送られてくる機関誌『東洋音楽研究』に掲載された彼のベトナムゴングについての論文を見てビックリした。ちなみに僕も東洋音楽学会の会員なので『東洋音楽研究』に論文も発表している。ホームページにも論文を載せてありますよ。とにかく要は『東洋音楽研究』の柳沢さんの論文を見てゴングに興味を持ったのではなく、その少し前に偶然にもネットで見つけて演奏していたということですよね。ま、音楽の中でもマイナーな民族音楽でそのまた超がつくほどマイナーなゴングの音楽にこんな感じで関わるのはけっこう希ですよね。
ちなみに、同じく発表者の櫻井直樹氏は広島大学の生物圏科学研究科特任教授で音響振動の専門家、桜井真樹子さんはパフォーマーで平安末期に起こった白拍子の舞や歌を復元したパフォーマンスを行っている。とにかくその彼が京都から上京して講義をするというので聴きに出かけたわけですね。
ビデオはその希なゴングとのセッションビデオですが、以前にも投稿しているので今回再投稿。ゴングの音を検証して演奏しているのではなく、ほとんど感覚的に音を見つけながらセッションしている感じかな。ちょっと判りつらいですが、曲の題名が音の内容の基本的な説明になっています。
「東洋音楽学会」http://tog.a.la9.jp/