- 2018年12月29日 16:58
私の義父は、明治45年(1912年)に生まれ技術者として逓信省、電電公社と勤め上げ最終的には、当時のNECの社長に請われて、いわゆる天下ってNECで仕事を終えている。電電公社時代は黒塗りの車が迎えにくる地位にあって、さまざまな賞や勲章などをもらっているが、ありがちなパーティーやお知らせもせずにつつましく暮らしていた。温厚で人徳があり、さながら山本周五郎の小説に出てくる老武士のような感じで、僕は尊敬していた。
そんな義父から三和の古いテスターをもらいずっと使っていたのだが、義父が亡くなった後しばらくして壊れてしまった。このところ器機のシールドコードの通電を確かめる必要が出てきてテスターが必要になり、それでどうせ購入するんだったら三和の古いテスターをもう一度使ってみようと思い、ヤフオクで手に入れた。
写真右は、1962年のSANWAテスター・JP-5、左が義父にもらったのと同型の1968年・SP-6D、ともに50年以上前だがきれいに磨いていまなお現役。なんかレトロな感じがいいなぁ。ちなみに最後の写真は全然関係ないけどソニーのPCMレコーダーと一緒に撮ってみた、なんとなくデザインの変遷が面白い。
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