久しぶりに中国の古典音楽の演奏に現代的な新しさを感じた

  • 2018年12月30日 11:28

久しぶりに、中国の古典音楽の演奏に現代的な新しさを感じた、台湾のチームの「南管(なんかん)」の演奏。「南管」とは「南音(なんいん)」とも云い、中国・福建省の泉州に発祥した古い音楽形態で台湾にもかなり早い時代に伝わっている。元は3~4世紀の西晋時代のころの内乱で中原の人々が戦乱をの逃れてこの地方に住み着き、音楽を形成発展させたものらしい。

福建省の泉州といえば、2006年に発掘され古墓(太元三年 378年)の煉瓦に写真のような楽器の文様が彫刻されていた。この楽器は私の弾く「秦琴」の源流で西晋時代では「琵琶」と呼ばれていた。「南管」に用いる弦楽器は現在では「三弦」や「琵琶(現在の)」になっているが、西晋時代には「三弦」も、いわゆる「曲頸琵琶」も中国音楽史にはまだ登場していないので、この音楽の発祥当時は写真のような楽器(琵琶)が使われていたのであろうか。それがいつのまにか「三弦」や「琵琶(現在の)」に取って替わられ今のような形態になったのであろう。

とにかく久しぶりに現代的な新しさを感じた中国の古典音楽「南管」、いい感じのセンスだね。

皆様、よいお年をお迎え下さい!

 

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