- 2022年10月14日 21:24
これは何かと云うと、1955年(昭和30年)から瓜生精機という医療機器メーカーが製造し、販売した「Cinemax8」という国産初の8mmカメラです。もちろん私のオヤジが使っていた物ではありません。ほとんど無キズで残されていて今見ても美しい造りと魅力あるデザインですが、このデザインはアメリカの会社「Bell&Howell」の当時の8mmカメラを模した感じがします。
16mmフィルムを基にしたダブル8と呼ばれるフィルムを使い、カセットテープのA面B面のようにリールをひっくり返して撮影し、現像した後でその16mmテープを真ん中から裁断し、8mm映写機で映写するというものです。
8mmカメラは民生用のビデオカメラが登場して姿を消しました。そのビデオカメラもスマホが登場してから撮影している人をほとんど見かけません。瓜生精機株式会社はその後も「Cinemax8」シリーズの8mmカメラを造っていましたが、当然時代の趨勢で8mmカメラから撤退しています。板橋区に株式会社瓜生精機という会社があるのですが同じ会社かどうか判りません。時代は移り変わってゆきます。
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