- 2023年1月31日 19:11
『彼岸の日』 CD「満月の滑空」より、コロムビア・オーマガトキ OMCA-1173
深草アキ:秦琴・Vo
渡辺雅二:キーボード
吉口克彰:琉水鉦
豊剛秋:笙・竽
斎藤順:ウッドベース
甲斐いつろう:打楽器
ある日の昼下がり、長応寺の本堂の廊下に座ってボーッと外を見ていた。その日は丁度お彼岸だったのでお墓参りの人たちが三々五々来ていて、いつになく賑やかだった。本堂の裏手の小高い山に響く子供達の声がなんとなく心地よかった。
人の生と死には様々な物語があることでしょう。大往生で送られる人もあれば、幼くしての死は人々を深い悲しみに包みます。生まれ来る命は人に愛の尊さを教え、歩む道の彼方に希望の灯を見せてくれるかも知れないでしょう。
ただしかしそんな人間の喜びや悲しみの物語に関わらず、春のなれば山には花が咲き、冬には静かに雪が降ります。抗うことも出来ない大きな自然の営みの中で、人は月が空に輝くように生まれ、星の巡りのように死んでゆきます。
そんなことを思いながらその彼岸の日の夜に秦琴を弾きながらフッと歌って出来た曲です。何故か何故か、まったく歌詞とは関係ないのに、自分がいかに多くの人に助けられて来たのかを突然思い知らされ、ボロボロと泣きながら歌っていましたよ。
山に花咲く 淡々と
冬に雪降る 淡々と
風に花散る 淡々と
雲は流れて 淡々と
月は輝き 淡々と
水は登るか 淡々と
海に風吹く 淡々と
河は分かれて 淡々と
人は死に逝き 淡々と
人は生まれて 淡々と
山に花咲く 淡々と
冬に雪降る 淡々と
コロムビアレコード https://columbia.jp/artist-info/fukak...
深草アキ http://akifukakusa.com/2013/12/manget...
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