- 2023年9月11日 10:05
片手で二つとも持ててしまうくらいの小さな珍しい8mmカメラ。アメリカのニューヨークに本社があったUniversal Camera社が1937年に発売した「Univex A8」と1939年発売の「Univex C8」。とりわけ茶色の「Univex C8」は1939年に開催されたニューヨーク万国博覧会に出品されている。
1932年、当時の16mm幅のフィルムを用いて現像後に半分に割る世界で最初のダブル8mmフィルムカメラである「Cine-Kodak 8 model-20」と同 model-60、がアメリカのKodak社から発売され、フランスPATHE社から発売されていた9.5mm幅のフィルムを駆逐しはじめていた。
そのダブル8mmフィルムカメラの黎明期に、Universal Camera社はあえて16mm幅のフィルムを用いず、8mm幅の細いフィルムを用いる小さなカメラを発売した。フィルムが小さくなったので、本体も小振りになり値段もかなり安くなった。そのため8mmカメラなぞ高嶺の花だった所謂低所得の庶民も撮影を楽しめたということらしい。写真に写っているのは珍しい小さな8mm幅のフィルム、この大きさのフィルムだから一本で2〜3分位しか写せないんじゃないかな。
そのUniversal Camera Corp は1952年に破産している。
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