その武器とするのは「honesty」誠実さ、しかない

  • 2023年9月 6日 10:35

麻生太郎氏がなんかの講演で、処理水はトリチウムが他の国と比べて少ないから良い、というようなことを云っていたが、全くの的外れで、それともわざと外しているのかもしれない。

確かに処理された水は他の国に比べてトリチウムは、はるかに少ない。しかし他の原発廃棄水はトリチウム以外はただの水だ。

東電の水は直接デブリに触れているので、記事にあるようにトリチウム以外に、放射性セシウム137、放射性ストロンチウム90、と放射性ヨウ素129が含まれている。

これを基準値迄取り除くために多核種除去設備(ALPS)を使う。しかし記事のように7割が基準値に達していない、これを又もう一度アルプスで処理をする。

こういった事や数値を、一点の曇りなく世界に公表する、絶対に隠蔽やごまかしがあってはならないし、ましてや基準値を超えた水を流してはならない。しかもこの基準値の科学的根拠も公にせよ。

日本は二度の原爆投下を経験し、原発事故でまた国土が放射能に晒された。その日本が、今度はいままでとは真逆に、公の海に放射能を処理したとする水を放出することになり世界から日本の科学力と信頼性を問われることになった。これは国家としては厳粛な行為で、麻生太郎氏のようになんとなくヘラヘラとごまかしを感じるようなことを決してしてはいけない。

いま日本が世界に立ち向かおうとするなら、その武器とするのは「honesty」誠実さ、しかない。今回のことで「honesty(誠実さ)」を見失ったり無くしたりすれば、もはや世界の日本に対する目が大きく変わってしまうだろう。今まで、世界の国々の人が日本に対して感じていた多くは、「honesty」だと思うよ。

東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/274245

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