- 2023年10月21日 22:21
これらは皆、1950年後半から1960年代に作られたダイナミックマイクロホンです。当時の民間用のオープンリールデッキ(欧米では、reel to reel と云います)に録音するために売り出されました。
真ん中のクリーム色のマイクはドイツの「AEG・Telefunken」から1950年代後半に発売されたマイクで、ちょうどこの時期にTelefunkenは名器といわれる ELA M251 というコンデンサーマイクを発売しています。新品でも160数万、ビンテージものだと300万円以上もするマイクです。
この写真のマイクは、同じTelefunkenでもそんな高価なものとは違い、今でも探せば数千円程度で手に入る安価なマイクです。そんなマイクを使って、しかもオープンリールで録音してみようと目論んでいます。とりあえず今は、前に投稿している1964年に発売されたsony TC 357ですが、そのうちに1950年代に発売されたヨーロッパのビンテージレコーダーに録音出来れば面白いかな、なんて思っています。
しかしことはそう簡単に進まない。ヨーロッパのビンテージ民生ダイナミックマイクを手に入れて分ったんだけど、ほとんどすべてのマイクのコネクターというかプラグが現在のマイクの定番規格であるXLR(いわゆるキャノンプラグですね)ではなく、当時のドイツ工業規格である DIN になっているんですね。写真のように大きさがまるで異なっていて(小さい方が DIN です)現在の機器とはまったく互換性がないんだね。
変換プラグをいろいろ探してみたけれど、結局、DIN3極メスプラグとXLRオスプラグを購入して自分で変換プラグを作るしかない、ということになった次第、明日か明後日あたりに部品が届く、ちょっと面倒・・。
とにかく70年以上前の安価なマイクが今でも使えるかどうかは現在の機器に繋げてみないと分らない、、でもどんな音になるのかちょっと楽しみ。
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