琉球王朝式樂楽器の「長線（チャンセン）」を弾く

20年程前に沖縄「首里城」を管轄する（財）海洋博覧会記念公­園管理財団によって、名古屋徳川美術館に残されている「琉球王朝式樂楽器一式」の復元事業が行われ­ました。これはその式樂楽器のなかの一つ「長線（チャンセン）」という楽器です。私は縁あってその事業に音楽家として参加することができました。

この楽器が存在していた江戸時代のことも、実際に音楽的にはどのように弾かれていたかと云うその実相はタイムマシンでもない限り知る由もありませんが、残されている実物の楽器を手がかりに試行錯誤をしながら、正確に採寸されたレプリカになんとか絃を張り調弦を決め、六通りの異なった「調べ」を弾くことが出来ました。

この演奏は『双調・狭鐘均羽調式』という物々しい題名を付けましたが、軽い感じの曲です。

Youtubeにはこの楽器で表現出来た六曲を載せています。以下
https://www.youtube.com/playlist?list=PLSh-cvYLCltirpx9ypyenWngRwLUWD32G