現実は理想の地平の上にできている

平和ゆえに

平和への渇望が薄れ

平和の尊さを忘れ

あまつさえもその平和を捨て去ろうとしている

 

かつて私たちは平和を忘れ 疎み 踏みにじった

しかし血だらけの凍った地平からでも

必ずいつも緑豊かな平和な大地が現れてくる

 

それはこの現実が理想の地平の上にできているからだ

 

確かに現実は理想を覆い隠してしまう

しかし理想を見失えば現実もまた霧の中を行くようなものだ

いくら舟の舵をいじっても

霧の中を進めば

暗礁に乗り上げるのは目に見えている