秦琴の構造

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秦琴の構造

棹頭(さおがしら)
如意状のものが伝統であるが、秦琴教坊で用いる秦琴は、前5世紀頃の汲縣山彪鎮一号墓(きゅうけんざんひょうちん)から出土した青銅器の蓮の花形を写してある。近年では板状になっているので蓋板ともいう。
転手(てんじゅ)
いわゆる絃巻、ギター等で言えばペグとも。
絃蔵(げんぞう)
三味線で言えば「いとくら」。
弦門(げんもん)
絃蔵の左右の木のこと
兎眼(とがん)
転手を通す穴は琵琶では兎眼という。
承絃(しょうげん)
棹の端の絃を受ける所。中国では「承」も「乗」も発音が同じなので、乗絃(じょうげん)とも伝わる。また、山口ともいう。
柱(品)(じゅう・ぴーん)
いわゆるフレット
頸(棹)(けい・さお)
いわゆるギターでいえばネック
磯(いそ)
琵琶では胴の側面のことを磯という。
腹板(ふくばん)
胴の表面のこと。少なくとも1700年ほど前から桐が用いられている。
通絃孔(つうげんこう)
糸を通す穴を通絃孔ともいう。
覆手(ふくじゅ)、半月、縛手とも
絃をとめる所でギターで言えばブリッジ、また春秋ともいう。
隠月(いんげつ)
覆手の下に小さな穴があいている。琵琶で言えば隠月というが、秦琴では「勿忘星(わするなぼし)」とでもいおうか。