- 2010年10月22日 23:53
新ブログ二回目も一回目に続き「STBスイートベイジル」コンサートの報告です。DVDから抜き出している写真もあるのでちょっとピントが粗いですが、雰囲気は伝わると思います。
僕の音楽がどうしてこの様な音になったのかは今から思うと不思議です。もちろん秦琴を弾いていることからして不思議なことですが。ただこの秦琴もギターのようにして、ブルースやポップスの様な感じで弾いても良かった訳です。しかしそうしなかった。というより自分の中に当時世の中に存在していた音楽とは何か違う音楽が漠然として在り、それを創り上げることを目指して音楽活動をしている最中に秦琴と出会った訳ですから、今流行っている音楽とはまったく別の音楽になることは当然です。
ただ、一人で多重録音する音楽ではなく、何人かで演奏をするバンド形態ではそれぞれのミュージシャンとの出会いはとても重要なことです。自分の中に漠然としていた音楽が実際に全体のサウンドとして現れて来るのですから。ベースから秦琴に楽器を替えてから30数年、様々な出会いと縁の中で秦琴を駆使した様々な音楽を創り上げてきました。しかしその音楽が僕の中で漠然として在った音楽とまったく同じものであるのかと云うと、もちろん決してそうではありません。幻のように僕の心の中に鳴っていた音楽が、人との出会いよってこの世に、これもまた幻のように立ち現れ、演奏が終れば消え行ってしまうものです。
今回のライブは昨年の「STB スイートベイジル」コンサートのメンバーであったパーカッションの甲斐氏、笙の豊(ぶんの)氏に、今回は編鐘(へんしょう)の孟(mon)氏を加え、非常に面白い音になりました。もちろんこのメンバーを集めたのは僕自身ですから、僕の心の中に何かある音楽が響いていたのです。その音を目指しまとめあげました。皆良い仕事をしてくれました。スタッフの皆さんもおつかれさまでした、ありがとうございました。また、来年です。
秦琴:深草アキ
笙 :豊剛秋(ぶんのたけあき)
編鐘:孟暁亮(モンシャオリャン)編鐘は巾7m程ある楽器です←ここをクリック
パーカッション:甲斐いつろう
1stステージ
* ダラ
* 沙羅の糸
* 秋月風韻 (しゅうげつふういん)
* soloー千鳥即興 (ちどりそっきょう)
2ndステージ
* 渭城曲 (いじょうきょく)もしくは「陽関三畳 (ようかんさんじょう)」
* 月氏幻想 (げっしげんそう)
* 晴れのち晴れ
* 山百合一輪川に流せば
* 星の大地
甲斐氏のパーカッショウンソロです。「晴れのち晴れ」の間に入りました。
おおっ、いつろう君が演奏中突然、天に祈りだしたぁ〜・・・んな訳ないですね。パーカッションソロの最後の彼のジェスチャーです。昨年もこれでおおウケでした。今年もおおウケ、今年は途中でちょっと違ったジェスチャーが入りました、いろいろ考えているねぇ。なるほど、なるほど、ムムムムム・・・・・・
ソロが終わり、いつろう君紹介です。
孟(mon)さんは編鐘の後ろになってます。顔が柱で見えません。
孟さん紹介です。
笙の豊(ぶんの)さんはいつも熱演です。
DVDから抜き出しているので、クロスフェイドの部分です。
こんな感じでした。コロンブスの卵と同じで、演奏してしまえばなんか当たり前の音のように聞こえますが、この様な音楽は、こんな楽器の組み合わせの音楽は、今まで一度も無かったのです。
そろそろ、DVDの編集が出来上がります。このメンバーでの演奏はそんなに多く出来ないので、とにかくDVDは貴重です。販売はしませんが、ブログやフェバリット、You Tubeに載せます。そして来年もまたこのメンバーでのコンサートをしたいと思ってます。楽しみです。
次のブログは、22日に宮内庁「楽部」で行われた『雅楽』公演の観劇報告をしましょう。
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