「日中文化交流協会」前会長・辻井喬(堤清二)氏をしのぶ会にて 

  • 2014年4月 3日 22:13

最近、知人の紹介で「日本中国文化交流協会」の会員になりました。「秦琴」という中国の楽器を演奏しているのでなんとなく当然の成り行きのようですが、私の音楽は中国音楽とはまったく異なる音楽ですし、私自身はあまり群れることが苦手なので、今までこのような組織とはまったく縁がありませんでした。しかし今回は知人の斉藤氏の誘いもあり、なにかの「縁」と思い入会したしだいです。この「日中文化交流協会」はホームページによると、『1956年3月23日、中島健蔵(仏文学者)、千田是也(演出家)、井上靖(作家)、團伊玖磨(作曲家)らが中心となり、日中両国間の友好と文化交流を促進するための民間団体として東京で創立されました。その活動を通じ、日中国交正常化の実現や日中平和友好条約締結に向けての国民世論の形成に寄与しました。日中両国の文化交流を通じて、友好、相互理解をいっそう促進するため、活動を続けています』、という伝統のある組織です。http://www.nicchubunka1956.jp/index.html

その前会長の辻井喬(堤清二)氏が亡くなられ、しのぶ会が東京のニューオオタニホテルで開催されました。辻井喬こと堤清二氏は皆さんご存知のように「西武百貨店」グループを率いられてきた方で、「日中文化交流協会」にとっても、とても大きな存在であったようです。入会間もない私でしたが、会員は招待とのこともあり、また理事長には作曲家の池辺晋一郎氏がなられたので、斉藤さんと一緒に参加しました。

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理事長の池辺晋一郎氏のあいさつです。池辺さんとは2年前に信濃デッサン館「槐多忌」ライブでご一緒しました。会場ではその信濃デッサン館・無言館の館主の窪島誠一郎氏ともお会いしました。なんか不思議な縁ですが、いつか「無言館」でもコンサートしたいなぁ。「槐多忌」ライブのときのブログです。http://akifukakusa.com/blog2/2012/03/post-62.html

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左・池辺さん、右・斉藤さん、真ん中私。池辺さんとは久しぶりの対面でしたが、だジャレのオンパレード、私はマスクをしていたのですが、「あれっ、最近イスラムになったの、モスク、アッ、マスクか!」、男三人で写真を撮っていると、「この写真は簡単だよね、オス(押す)だけ」、こんな感じ。考えてみると頭の回転が速い、速い。私、なんかゴーグルのようなメガネしてますよね、これが花粉よけのゴーグルめがねです。目がしょぼしょぼです。あ〜早く花粉よ去れ!!

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昨今の日中の関係悪化を思うと気が重くなりますが、文化の面から考えると、中国大陸は「母」朝鮮半島は「兄」日本は「弟」、そんなふうに思いますよ。親子兄弟は仲良くしなきゃ、いがみあっていてはどちらもまったく何の利益もないです。友好な関係を築くという想いが根底にあれば、対処の仕方も自ずと出来てくると思います。論理のない生理的な物言いはいけません。友好な関係を築くという想いを根底に持つ、ということがまず大切なことです。そこから物事を見て考えることにしたいものです。

しのぶ会では「日中文化交流協会」の現会長の黒井千次氏が辻井喬氏の「にんげんの翼」という詩を読まれていました。その最後の一節は・・

「・・平和のなかで にんげんは より一層 にんげんになるのだ」

いい言葉ですねぇ、私の曲に取り入れて、なんか歌いたいなぁ、と思っています。

 

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