- 2017年6月12日 14:26
先の投稿で、日本画のほうが好きかな、なんて書いたけれど、画家は余程有名にならないと世間に知られない。私の好きな画家の一人の井上三綱も有力な画家だけれど世間にはあまり知られてはいない。1899年に生まれ1981年に亡くなっている。洋画から始まり、同郷の先輩の坂本繁二郎に師事したのち西洋と東洋を融合したような独特の格調ある作品を創り出した。井上三綱の画集から何枚か載せた写真は六曲の屏風で巾が3m70cmほどある大きな作品です。即興で描いた(であろう)線描がどの線も無駄が無い感じがする。即興アドリブの演奏が一つの音も無駄がないようなものかな、なかなか難しいですよ、一つの音も無駄のない即興は。画の中にしばしば「書」が描かれているけれどこれがまたいい。私もこんな画のような音楽を創りあげることを目指しているけれどなかなかね・・、難しい。これを機にもし今後回顧展などがあれば思い出して下さい。 なんか村上春樹氏の新作の「騎士団長殺し」に出てくる画家のモデルが井上三綱かも知れないらしいけれど、以前から知っている私は、あらら、って感じかな・・・。小説は読んでいないのですが、なんか少し残念のような・・。
六曲の屏風
線描の画
「書」
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