盲目の音楽家についての最後の投稿、長岡瞽女唄

  • 2017年11月 5日 22:23

スティービーやレイチャールズ、高橋竹山はとりあえずおいといて、盲目の音楽家の最後の投稿に久しぶりに1975年にCBSソニーから発売された三枚組のレコード『越後の瞽女唄』を聞いてみた。越後の瞽女さんは高田瞽女がよく知られているけれど、このレコードに六曲収録されている長岡瞽女唄を最初に聞いた時に、独特のテンポ感が、なんかアフリカのマリかなんかの民族音楽を彷彿させて、僕には聞きやすかった。なんかオフビートに聞こえちゃうんだよね。その中から20分程の長尺の「葛の葉子別れ」を、斉藤慎一氏の画をバックに最初の部分を編集してみた。瞽女さんのことはあえて書かないけれどネットを見れば詳しく知ることが出来ます。

そう云えば『はなれ瞽女おりん』を書いた水上勉氏のワンダーランドとも云うべき若狭にある「若州一滴文庫」の、斉藤慎一氏の画のコレクションは見応えがありますよ。機会あれば是非。私と水上氏との縁は後日また書きましょう。

また、以下のサイトに、このレコードを構成した間章氏の思いが詰まったライナーノーツが載っています。
http://aa-movie.com/afterAA/writing/SODZ1.html

その一部から
『・・・・・今回同行した斉藤真一氏がいみじくも言うように“瞽女は青空と闇をいつも一しょに見つめている”。そして瞽女はさらに常に大地をふみしめている。・・・・・・

・・・・「来たよで戸がなる、出てみりゃ風だよ」、という瞽女唄の一節のように、出てみたとき出会うのがいつも風だけだったとしても、ゆくりなく私は瞽女と出会うことによって見始めた何かをさらに見い出してゆこうと思い続けている。そうした私にとってこの瞽女の唄達がどこかで音や唄との新らしい未知の関係をひらいてくれるかも知れないという未明は一つの可能性として寒くはあるがやさしく存在し続けるのである。 』

 

 

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