ただそんな出典元なんかはどうでもよく

  • 2019年4月 5日 20:00

結局、「令」と「和」の出典『万葉集』「梅花の歌32首」の序は、梁(502—557)蕭統が編纂した『文選(もんぜん)』に収められている後漢・張衡の「帰田賦」から言葉をとったものでしたね。

ただそんな出典元なんかはどうでもよく、文化的には中国、朝鮮半島、日本はおなじ漢字文化圏で中国大陸は母、朝鮮は兄、日本は弟と思っているので、むしろ我が国、我が国と意識を囲ってしまうほうがおかしな方向に行く。

音楽で謂えば、邦楽器のほとんどが中国から伝わってきたもので、琵琶や三味線は日本独自の楽器、なんて謂う人はどこにもいない。ただそこで奏でられる音楽は、風土や言語などに影響され各民族それぞれ独特の音を持っている。

それと同じように「令月」や「和気」といっても乾いた大陸で見る月と湿った日本列島で眺める月とでは同じ月でもその感じ方は異なるものがあるだろう。四季折々のこの列島で見る美しい月や和らいだ気はまたひとしおだろうと思えばいい、もちろんその感じ方は人それぞれだ、安倍首相が元号「令和」の談話のときに愚かにも言い放った、日本人の精神的一体感、とはまったく異なるものだ。そのときの談話の感想をFacebookiに書いた。下記。 

国立国会図書館デジタルコレクッションより

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