- 2020年5月10日 12:23
「自宅待機徒然日誌」5月10日 日曜日 風強し、青空に雲がはやい。
1989年、大月市の市民会館で三枝茂雄氏の展覧会が開催された、生前の最後の展覧会だった。そのころ僕は同じ大月市猿橋町の長応寺というお寺さんでよく泊まり込んで練習をしていたけれど、三枝さんの活動はまったく知らなかった。三枝さんは大月市の隣り都留市の高校で美術の教鞭をとっていたのだけれどそのころのことは知る由もない。
その教え子たちが当時病床に伏せていた三枝さんのために大月市の市民会館での展覧会を企画したらしい、その年に亡くなっている。それからずいぶん経った頃、チラシか何かで三枝さんの画を見て、大月市の近くにこんな絵描きさんがいたのかとずっと気になっていた。書と画が合体したような唯一無二の世界は、雑誌「墨 」でも特集されいろんな美術館でも展覧会が催されている。
何故かずっと頭の片隅から離れず、彼の句画集「阿吽抄」は手に入れたけれど、昨日、1994年山梨県立美術館で開催された「三枝茂雄展」の図録が届いた。じつに面白い。