第30回 In my Room 「命のきはに 言うこともなく」

  • 2021年5月29日 13:48

第30回 In my Room 「命のきはに 言うこともなく」2021年5月27日

歌人・釈迢空こと国文学者の折口信夫。旅の途中に見た旅死にの墓やまた業病の姿を家から隠して死ぬるまでの旅に出た人の墓(折口)、そこに眠る人々に想いを寄せて歌を詠んだ。

「ひそかなる心をもりて をはりけむ。命のきはに、言うこともなく」

こういう歌は、生命力溢れる若き日に出会っても感じる人は少ないでしょう。歳を重ね人の死に出会い、自分自身も棺桶に片足を突っ込もうとしているこの頃になってようやく心に落ちてくる。このコロナ禍、全身麻酔のなかで逝く人にも想いは重なる。若い人も最近は多いようです。レクイエムとなれば。

In my Room ライブ、第三十回 2021年5月27日『命のきはに 言うこともなく』

 

 

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