- 2021年10月20日 20:34
1990年、カセット音源『In a Lily's Aura(月のささゆり)』、於:大月・長応寺。
1987〜8年頃、色々な人の縁で流れ着いた大月の長応寺。音響機材を展開して練習する場所を探していた。電話でお願いしたところ「本堂を燃やさなければ使っていいよ・・」なんて感じの気さくな和尚だった。当時、和尚は東京・白山の別院での仕事が多く留守がちだったので多少留守番代わりもあったかもしれない。川向こうのおばあちゃんが留守を預かっていて、猫のアーニャもいた。
そんな長応寺に度々泊まり込んで、夏は本堂の廊下で冬は本堂脇の大きな部屋で夜中かまわず秦琴を弾いていた。隅の部屋にはまだお墓に収まっていない骨壺がけっこうあったのでその精霊達をお客さんにして秦琴を弾きまくっていた。この音も1990年の3月にそんな感じで録音した曲と思います、46分のカセットテープ片面に録音されていた音でおそらくテープが終わっても弾き続けていたのでしょう。曲と云っても即興的に弾いたもので、翌年の91年に発売されたCD「絲夢」に曲としてまとめ『月のささゆり(In a Lily’s Aura)』と題して収録しました。
1990年、カセット音源『In a Lily's Aura(月のささゆり)』
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