- 2010年11月 6日 22:35
奈良の国立博物館で開催されている「正倉院展」に行ってきました。今回の目玉は「五絃琵琶(ごげんびわ)」です。以前、上野の博物館でレプリカは見たことがあるのですが、今回を逃したら、おそらくもう本物は見られないだろう、と思い、私用で愛知に行っていたのでその帰りに奈良まで足を伸ばしました。新幹線の電光ニュースで、「正倉院展に15日目で20万の人出」とありました。「あぁ、やっぱり混むのだ、それに今日は土曜日だし」なんて考えながら、京都で近鉄線に乗り換え奈良に向かいました。
近鉄特急です。二階建てのビスターカーってのもあります。僕の故郷は近鉄線沿線なので、まぁ見慣れた電車です。
奈良の国立博物館に着いたのが四時頃、当然もう長蛇の列、入場するのに一時間待ち。やっぱり!しかし帰るわけにはゆきません。覚悟を決めて並びました。
テントの列、雨が降ったら大変ですよ。
まだまだ続く
遥か向こうまで並んでる。いつになったら入れることやら。
まぁ、こんな訳でなんとか入場したわけですが、なにせ「五絃琵琶」は目玉展示ですから、その回りをまたまたぐるりと列が出来、係員の誘導で、立ち止まらずに歩きながら見る訳です。ゆっくり見たかったなぁ・・・!でもやっぱり本物を見ることはいいですねぇ。1300年前のものとは思えない程きれいでした。もっと古びた感じなのかと思ってましたが。図録を見るといろいろな箇所が修理されていると云うことでした。とにかくすばらしい楽器です。もちろん撮影は出来ませんので以下、図録からのものを載せました。
図録の表紙です。まさに「五絃琵琶」が目玉な訳です。
絹糸の残欠も展示してありました。僕はこれは初めてみました。
ここに絹糸を入れていたそうです。
出口のグッズ売り場は、ハンカチやら、ペンダントやら、壁掛けやら、もう五絃琵琶グッズだらけでした。外に出るともうすっかり陽が落ちて宵闇の奈良公園でした。
「正倉院展」の夜は更けて行く・・・・・。
少し疲れましたが、やっぱり本物を見ることはいいことです。
次回は「五絃琵琶」のことを少し書きたいと思います。音楽学者であった故林謙三氏等が調査をされ、その調査結果をまとめた本があります。そこからいくらか面白いことを取り上げてみましょう。
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