4月7日、日蓮宗声明とのセッション、於:読売ホール

  • 2012年4月 7日 23:44

4月7日、南無の会主催の「花まつり法要」が読売ホールで開催され、その第一部に日蓮宗の声明と僕の秦琴とのセッションライブがありました。花まつりの儀式に声明が鳴り響き、とことどころに秦琴がからんでいきます。時には秦琴のソロになったり、時には声明にかぶさったりしながら儀式は進み、最後の散華で紙吹雪が降り注ぎ、盛り上がって終りました。まぁ、あっという間の三十分でした。

当日のリハーサルも終わり、本番前にお坊さん達と一緒に記念写真です。前列の左から3人目が僕です。右隣が日蓮宗の声明を指導されている早見老師、左隣が日暮里の月見寺の加茂ご住職。今回の「花まつり法要」に参加出来たのは僕がこの月見寺でコンサートをしたことがきっかけでした。縁は廻ってゆきますねぇ。それで、後列の一番左の黒い服の方が、月見寺の隣りのお寺の延命院の御住職の下宮さん。今回の声明ライブのまとめ役のような感じで、一番大変そうでした。おつかれさまでした!ありがとうございました!

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読売ホールは、2階席もあって大きなホールです。客入れ前です。

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楽屋でチューニング。音叉を使いますが、今、楽器店ではA音が442ヘルツの音叉が多く、僕が使っている440ヘルツの音叉が少なくなりました。音楽の音の高さが全体的にちょっと上がっているんです。日蓮宗の声明は、雅楽の律と同じでA音を430ヘルツとしています。それに合わせると大体、深草流秦琴の歇指調という調弦で対応出来ました。最初のリハで始めて声明を聞いた時に、基音はF#だったのですが、Emのスケールの響きを感じました。歇指調はEmの曲を演奏する時に使う調弦です。

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緞帳が上がり、秦琴の音から始まり、お坊さん達が初伽陀というお経を唱えながら客席からステージに上がってきます。

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全員着座です。

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市川智康導師の表白です。震災でお亡くなりになった方々の供養もありました。

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市川智康導師。あとで聞いたのですが、導師が着られていた袈裟は、蓮の繊維で織られた布で作られたものと云うことでした。蓮の繊維のことを藕絲(ぐうし)と云います。以前、四谷「コタン」での演奏の一つに「藕絲の上帛(はすいとのはた)」と題名をつけ、favoriteのサイトに載せてありますが、まさにその「藕絲の上帛(はすいとのはた)」でした。

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秦琴の静かな曲で導師をおくりました。これを機会に「藕絲の上帛(はすいとのはた)」という曲をもう一度練り直してみます。ゆっくりとした静かな曲想にしましょう。

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日蓮宗の声明を聞いたのは初めてでした。先日、池上本門寺の本殿でリハーサルをしたとき、何故か古の中国敦煌のお坊さん達のイメージが浮かんできました。日本仏教の故郷の一つでもありますね。そんな古の修行僧に思いを馳せました。

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秦琴の音が響く中で、四人の尼僧さん達による花供養です。

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舞台脇から撮った写真ですね、

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僕の後ろ姿をかすめて、正面に早見日秀老師。

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最後の散華の場面ですね。これから紙吹雪が降ってくるんです。残念なことに写真が撮ってありません、残念! また誰かの写真を見つけたら載せましょう。

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先に書いた、加茂ご住職の日暮里月見寺でのコンサートの様子はこちらのブログをご覧下さい。

http://akifukakusa.com/blog2/2010/11/post-6.html

ちなみに、favoriteのサイトの「藕絲の上帛(はすいとのはた)」はこちらです。

http://akifukakusa.com/myfavorite/2011/01/post-23.html

 

 

 

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